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結婚 (ストラヴィンスキー) : ウィキペディア日本語版 | 結婚 (ストラヴィンスキー)[けっこん]
『結婚』(けっこん、, )は、イーゴリ・ストラヴィンスキーによって作曲されたバレエ・カンタータ、およびそれに基づくバレエ作品。 初演の振付はブロニスラヴァ・ニジンスカの出世作として知られており、「20世紀のバレエ作品の最高傑作の一つ」との評価〔Sayers, L.-A., 1993, "Les Noces", ''International Dictionary of Ballet'', vol.2, p.1025, ISBN 1-55862-158-X〕がある。 == 作品成立の経緯 == ストラヴィンスキーによる作品の構想は1912年頃には芽生えていたが、実際に着手したのは1914年のことである。同年、ストラヴィンスキーはキエフでロシア民謡の収集を行い、その中に含まれる結婚についての複数の民謡詩から本作品の台本を構成した。主な材料はピョートル・キレーエフスキーが19世紀前半に収集した民謡集から取られたが、ストラヴィンスキーは元の詩に大きく手を入れている。作曲は1914年にモントルーで着手し、1915年にはセルゲイ・ディアギレフに最初の2場を演奏して聞かせている。『きつね』の作曲のために一時作業を中断するが、1917年4月4日に声楽パートを含むショートスコアを一応完成させ、オーケストレーションに取りかかることになる。当初は大管弦楽による編成を考えていたが、規模が大きくなり過ぎることを懸念して破棄し、同年秋には小オーケストラによる編成が第1場まで終了していたが、やはり断念する。1919年には自動ピアノ(ピアノラ)、電気ハーモニウム、打楽器アンサンブル、2台のツィンバロムを用いた編成で作業を進め、第2場まで終了していたが、演奏の困難さを考慮してこれも中断している。 1923年6月に舞台上演されることが決定し、切迫した状況に追い込まれる中で4台のピアノと打楽器アンサンブルによるスコアが同年4月6日にモナコで完成する。作品はディアギレフに献呈された。初演に先立ち、エドモン・ド・ポリニャック公夫人邸において、私的に上演されている。
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